2023年12月30日話が上手くなるために意識すべきこととは?
★話が苦手な人は苦手意識が強い
私は仕事柄、話すことに苦手意識をお持ちの方と接する機会が多いのですが、そういう人に共通した特徴があります。
それは「自分は話が苦手だ」という意識が強いことです。
日本話し方センターのベーシックコースでは、話し方改善のトレーニングとして2分間のスピーチを採用しています。
話す場面の中でも、人前で話すことは、最もハードルが高く緊張する場面です。
そこで話すことに慣れてくれば、他のどんな場面でも以前より落ち着いて話すことができるようになります。
それに加えて、2分間という極めて短い時間で、聞いている人に理解してもらえる話をする練習を繰り返すので、端的に要領よく話すこともできるようになってきます。
しかし、最初から落ち着いて要領よく話せる受講生は、ほとんどいません。
初めて教室でスピーチをした人に感想を聞くと、たいてい
「声が小さいし、緊張して声がうわずってしまった」
「途中で言葉に詰まって黙ってしまった」
「原稿ばかり見て、聞いている人の顔を見なかった」
など、できなかったところを言います。
しかし、私はこれを聞く度に、「もったいないなぁ」と思ってしまうのです。
★できないところばかり意識する
おそらく、受講生の皆さんは「このように話したい」という、理想の姿像を頭に描いているのだと思います。
そして、その理想の姿と比べて「あれができていない」「これもできていない」と思ってしまうので、上に述べたようなコメントになるのだと思います。
一般的に、私たちは自分のことでも自分以外のことでも、悪いところ、できていないところに意識を向ける習性があります。
しかし、話し方のトレーニングをしていて自分のできていないところばかり意識していると、いつまで経っても上達していることが認識できません。
そうすると、次第に自分が嫌になり、やがて練習をしなくなってしまうのです。
話し方への苦手意識も一向に改善しないままとなります。
★敢えて改善点を意識する
では、どこに目を向けるべきなのでしょうか。
それは『自分ができるようになったところ』です。
こう言うと、「できるようになったところなんてあるんですか? 自分では全然気付かないですが」と言う受講生もいます。
しかし、それは本人が意識を向けていないので、気付けていないだけです。
昨日はできなかったけど今日はできている、ということが必ずあります。
まずそれを見つけることが大切です。
例えば、ある受講生は、コーススタート当初に全員の前で自己紹介をした時は、小さな声で、かつ、早口で話しました。
しかし、次の回のスピーチでは、自己紹介よりも声が大きくなり、ゆっくり話しました。
これは、講義を受けて事前練習をきちんとした成果です。
日本話し方センターの講師は、こうした良くなった点を必ず受講生に伝えます。
せっかくよくなった点を受講生は自分では気付けないからです。
良くなった点を伝えることで、自分の成長を客観的に理解することができます。
それがモチベーションになり、次の課題に取り組む意欲も生まれるのです。
★昨日の自分と比べる
話し方は、単に教室に通っているだけでいきなり上手くなることは絶対にありません。
練習を繰り返して、一つひとつの課題をクリアしながら、少しずつできることが増えていきます。
そうしたプロセスを経て段々と上手くなっていくのです。
そのステップを意識するためには、何よりもまず自分が今日できたことを強く心に刻む必要があります。
現在の自分とかけ離れた理想の姿と比べて落ち込むよりも、昨日の自分と今日の自分を比べて成長を実感した方がはるかに前向きになれます。
こうしたものの見方は、話し方に限らず何かを身につけようとするときにはとても大切なものだと思っています。
★話し方に自信を持つことで、人生を変えましょう!
日本話し方センターのベーシックコースでは、講師が受講生一人ひとりにできるようになったところを適切に伝え、次のステップとしての課題とその克服の仕方を具体的にアドバイスしています。
これにより、確実にあがり症を改善して、わかりやすい話ができるようになります。
その実際の様子を無料で見学いただけます。
ぜひ無料体験教室にお越しください!